―― 「詩」 しっぽをふらない犬 ――


悲しい目をしているあなたへ



ある時、一匹の年老いた犬に出会いました。
何歳かは分からないのですが、その歩き方から年老いているように見えました。
私はその犬を見ていて、ふと自分の姿を、そこに見たように感じたのです。
自分はまだ若いのに、この犬のように、毎日の生活を送っているのではないか、自分の悩みにとらわれ、何時も悲しい目をして過ごしているのではないかと。
何だか、自分の哀れな姿が、その犬を通して見えたような気がしたのです。
もしかしたら、今のあなたも、この犬のようにして毎日を送っているのではないでしょうか。



詩:「しっぽをふらない犬」

 
一匹の犬がいた
飯をやっても
しっぽをふらない
頭をなでても
しっぽをふらない
いつも
悲しそうな目をして
のそのそと
歩いている






前のページまでで書いてきました、対人恐怖や赤面、人見知りなどの「とらわれ症候群」に対して、私の経験から下のようにまとめてみました。
もしかしたら、あなたにも言えることではないでしょうか。

とらわれ症候群の対処法について(私自身の経験から)

「とらわれ症候群」の人は、自分なりに症状を治そうとして、心理関係の本を読んだり、各種の民間療法や宗教というものに頼ったり、心療内科などの病院へ行ったりします。
しかし、これらは不安や恐怖といった、症状だけを取り除こうとすることを目的としていることが多く、このような方向の対処の仕方では、「とらわれ」の根本的な改善にはならないのです。
現在、精神科などの病院でさえ、不安を押さえるための薬を、処方するだけに終わっていることが多いようです。
しかし、これは花粉症に抗ヒスタミン剤を用いるのと同様、根本的な治療にはなっていないのではないでしょうか。

「とらわれ」の根本的な治療には、不安や恐怖感を、人間における自然現象と捕らえ「あるがまま」に受け入れていく、ということが必要になってくるのです。
この考え方に基づいた、日本独自の精神療法として有名な森田療法が、「とらわれ」に対して効果的であることが、各種のマスコミの報道などからも明らかにされていますが、私自身、この森田療法によって自分の悩みを乗り越えた経験から、森田療法の有効性を身を持って感じております。 
ただ、森田療法は適用範囲が狭いという特徴を持っています。
森田神経質という性格特徴を持っており、かつ、自らが、症状をどうしても治したいという強い欲求を持っていることが必要なのです。
人によっては、薬物療法や精神分析やカウンセリングの方が適している場合もあるのではないかと思いますので、ご自分に適した治療法を探すのが、「とらわれ」の対応には必要になってくるのではないかと思います。 
しかし、「とらわれ」を持ちながらも、何とか日常生活を送っている人ならば、森田療法の考え方を、自主的に学習することで症状を改善することが出来ると、私自身の経験から言えるのです。



あなたの悩みをお聞かせ頂ければ、私の経験から少しはアドバイスできると思いますので、よろしければ、下記のアドレスまでメールをお送り下さい。


 hiro19530915@yahoo.co.jp



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